トレーナーに必要なのは、完璧さよりも修正力

トレーナーに必要な現場力 ブログ

トレーナーとして学び始めた頃、多くの人はまず「種目を覚えること」から始まります。

どの姿勢で行うのか。
どこを意識するのか。
どのように動かすのか。
何が正しくて、何が間違いなのか。

教科書や養成コースには、当然ながら「正しさ」が記されています。

これはとても大切なことです。
基本を知らずに指導することはできませんし、身体の構造やエクササイズの目的を理解することは、トレーナーとして欠かせない土台です。

ただ、現場に立つと、その「正しさ」だけではうまくいかない場面が出てきます。


教科書通りにいかないのが現場

指導を始めたばかりの頃は、どうしても教科書通りに進めようとします。

「この種目はこう動くべき」
「この姿勢はこうあるべき」
「ここができていないから修正しないといけない」

そう考えること自体は悪いことではありません。

ただ、その意識が強くなりすぎると、目の前のクライアントに起こっていることよりも、
教科書通りにできていない部分ばかりに意識が向いてしまうことがあります。

すると、指導が窮屈になります。

トレーナーは一生懸命に修正している。
でも、クライアントは疲れてしまう。
説明は正しいはずなのに、なぜか満足度につながらない。

こういうことは、現場ではよく起こります。


クライアントは一人ひとり違う

クライアントの身体には、それぞれ特徴があります。

年齢、運動経験、生活習慣、身体の硬さ、筋力、痛みの有無、不安感、理解のスピード、動きのクセ。

同じエクササイズをしていても、感じ方も反応もまったく違います。

教科書では同じ種目でも、現場では一人ひとり違う種目のように見えることもあります。

だからこそ大切なのは、
教科書の内容をそのまま当てはめることではなく、目の前のクライアントにどう還元するか
ということになります。

正しい知識を持つこと。
そして、その知識を相手に合わせて届けること。

この2つは似ているようで、少し違います。


インプットとアウトプットを使い分ける

学ぶことは大切です。

解剖学を学ぶ。
エクササイズを覚える。
指導の引き出しを増やす。
より良いアプローチを知る。

これはトレーナーにとって必要なインプットです。

ただ、インプットだけに偏ると、現場で迷いやすくなります。

知識が増えるほど、
「あれも見ないといけない」
「これも修正しないといけない」
「もっと正しくしないといけない」
と考えすぎてしまうことがあります。

でも、現場で本当に大切なのは、知識を全部出すことではありません。

そのクライアントにとって、今必要なものを選ぶことです。

たくさん知っていることよりも、
今この人に何を伝えるべきかを判断すること
の方が大切な場面もあります。


完璧なセッションを目指しすぎない

もちろん、雑でいいということではありません。

正しさを学ぶこと。
丁寧に見ること。
安全に進めること。
クライアントの変化に責任を持つこと。

これは前提です。

ただ、毎回のセッションで完璧を求めすぎると、トレーナー自身が苦しくなります。

「もっと上手くできたはず」
「あの説明でよかったのか」
「別の種目の方がよかったのでは」
「思ったように変化を出せなかった」

そう感じることもあります。

でも、その違和感こそが成長材料になります。

大切なのは、完璧にできなかったことを否定することではなく、
そこから何を修正するかです。


現場で感じたことを次に落とし込む

セッション中に感じたこと。
うまく伝わらなかった説明。
反応がよかった種目。
思ったより難しかった動き。
クライアントの表情が変わった瞬間。
逆に、集中が切れた場面。

こういった現場での感覚を、そのまま流さないことが大切です。

セッションが終わった後に、

「なぜうまくいったのか」
「なぜ伝わらなかったのか」
「次回は何を変えるべきか」
「この人にはどの順番が合いそうか」

と振り返る。

この積み重ねが、トレーナーとしての実力になっていきます。

教科書で学ぶことと、現場で感じること。
その両方を行き来することで、知識は少しずつ自分のものになっていきます。


try & error の精神

トレーナーの成長には、try & error が必要だと思います。

試してみる。
反応を見る。
うまくいかなければ修正する。
次に活かす。

この繰り返しです。

最初から完璧にできる必要はありません。

むしろ、現場で迷ったり、うまくいかなかったり、悔しい思いをしたりする中で、少しずつ見る力や伝える力が育っていきます。

大切なのは、失敗しないことではなく、
失敗や違和感をそのままにしないことです。


正しさを、目の前の人に届ける

教科書の正しさは大切です。

でも、その正しさは、クライアントに届いて初めて意味を持ちます。

どれだけ正しいことを伝えていても、相手が理解できなかったり、不安になったり、身体で感じられなかったりすれば、良いセッションにはなりません。

トレーナーに必要なのは、正しい知識を持つこと。
そして、それを目の前の人に合わせて届けること。

完璧を求めすぎず、でも丁寧に向き合う。
学びながら、現場で試しながら、また修正していく。

その積み重ねが、トレーナーとしての深さにつながります。

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