股関節が硬い・詰まる感じがするのはなぜ?股関節だけを伸ばす前に確認したいこと

股関節が硬い・詰まる感じがするときに確認したい、股関節・骨盤の関係とレッスン風景を示したアイキャッチ画像。 ブログ

「股関節が硬い」「脚の付け根が詰まる感じがする」と感じる方は少なくありません。

股関節の硬さが気になると、まずストレッチを増やしたり、脚を大きく開いたりして、柔らかくしようとする方も少なくありません。

もちろん、股関節まわりを動かすことで楽になることもあります。

ただし、股関節の動きを考えるときに確認したいのは、股関節そのものだけではありません。

股関節は骨盤とつながっており、骨盤は背骨とも関係しながら動いています。

そのため、股関節がどの方向へ動きやすいのか、そのとき骨盤がどのように動いているのか、左右で違いがないかといった視点も大切です。

今回は、股関節が硬い・詰まる感じがするときに、なぜ股関節だけを伸ばす前に身体全体の動きを確認したいのかを考えていきます。

股関節が硬い・詰まる感じがするのはなぜ?

「股関節が硬い」と感じる状態は、人によって少しずつ異なります。

脚を開きにくい、前に上げにくい、しゃがみにくい、脚の付け根に詰まるような感覚があるなど、感じ方や気になる動作はさまざまです。

また、「硬い」「詰まる」という感覚だけから、その原因を一つに決めることはできません。

股関節そのものの動きだけでなく、骨盤の位置や動き、背骨の動き、左右差、身体の使い方などが関係している場合もあります。

そのため、まずは「どの動きで硬さや詰まりを感じるのか」を確認することが大切です。

どの動きで違和感が出るかを確認する

「股関節が硬い」と感じる場合も、すべての動きで同じように動きにくいとは限りません。

たとえば、脚を前に上げると詰まりを感じる、外へ開きにくい、右と左で感覚が違うなど、気になる動きは人によって異なります。

どの動きで硬さや違和感が出るのかを確認することが、身体の状態を見る最初の一歩になります。

股関節は骨盤と一緒に動いている

股関節は、大腿骨と骨盤によって作られている関節です。

そのため、脚を動かすときには大腿骨だけが動くのではなく、骨盤の位置や動きも関係します。

たとえば脚を前に上げたり、しゃがんだりするときには、股関節の動きに合わせて骨盤や背骨の位置も変化します。

実際のレッスンでも、「股関節が硬い」と感じている方の動きを確認すると、股関節そのものだけでなく、骨盤の動き方に特徴が見られることがあります。

そのため、股関節の動きを確認するときは、脚がどこまで動くかだけでなく、そのとき骨盤がどのように動いているかも一緒に見ることが大切です。

骨盤や腰の動きも一緒に確認する

股関節を動かしているつもりでも、実際には骨盤や腰の動きが大きくなっているケースがあります。

たとえば脚を前に上げるとき、股関節の動きに加えて骨盤が後ろへ傾いたり、腰が丸まったりすることで、脚がより高く上がっているように見えることがあります。

反対に、脚を後ろへ伸ばすときには、股関節の動きに加えて腰を反らす動きが大きくなっている場合もあります。

こうした動き自体が悪いわけではありません。

大切なのは、股関節の動きに対して、骨盤や背骨の動きがどの程度加わっているのかを確認することです。

骨盤の前傾・後傾については、「骨盤の前傾・後傾とは?反り腰・猫背との関係を動きから考える」でも詳しく解説しています。

股関節が硬いと感じたら、まずストレッチすればいい?

股関節の硬さが気になると、まずストレッチで柔らかくしようとする方も少なくありません。

ストレッチによって動きやすさが変わることもありますが、すべての「硬さ」が筋肉の柔軟性だけで決まるわけではありません。

実際のレッスンでも、股関節まわりを十分にストレッチしているにもかかわらず、特定の方向では動きにくさや詰まり感が残っているケースがあります。

そのような場合は、さらに強く伸ばす前に、どの方向で動きにくいのか、骨盤や背骨がどのように動いているのかを確認することが大切です。

「硬いから伸ばす」と一つの方法に決めるのではなく、まず身体の動き方を確認してから必要な運動を選んでいきます。

「詰まる感じ」があるときは無理に押し込まない

股関節を深く曲げたときなどに、脚の付け根に「詰まる感じ」が出る方もいます。

この感覚も、筋肉の硬さだけで説明できるものではありません。

股関節の形や動く方向、骨盤の位置、身体の使い方などによっても感じ方は変わります。

実際のレッスンでは、詰まりを感じる方向へ無理に押し込むのではなく、少し角度を変えたり、骨盤の位置を調整したりすると動きやすくなるケースもあります。

そのため、「詰まる=もっと伸ばせばよい」と考えず、どの位置・どの方向で違和感が出るのかを確認することが大切です。

強い痛みや、歩行・日常動作にも支障が出るような症状がある場合は、無理に運動を続けず医療機関へご相談ください。

股関節はどの方向へ動く?

股関節は、前後だけでなくさまざまな方向へ動く関節です。

主な動きには、脚を前に上げる屈曲、後ろへ伸ばす伸展、横へ開く外転、内側へ寄せる内転があります。
さらに、太ももを内側へひねる内旋、外側へひねる外旋という回旋の動きもあります。

股関節の屈曲・伸展・外転・内転・内旋・外旋の6つの動きを示した図。

つまり、「股関節が硬い」と感じていても、すべての方向で同じように動きにくいとは限りません。

前には動かしやすいけれど外へ開きにくい、外へは動くけれど内側へひねりにくいなど、動きやすい方向と動きにくい方向が分かれているケースもあります。

動きにくい方向は人によって異なる

実際のレッスンでも、同じように「股関節が硬い」と話されていても、動きを確認すると状態は一人ひとり異なります。

脚を前に上げる動きで詰まりを感じる方もいれば、あぐらのように股関節を外へ開く動きで動きにくさを感じる方もいます。

また、右と左で動く範囲や感覚が異なるケースも珍しくありません。

そのため、股関節の状態を確認するときは、「柔らかい・硬い」の二択ではなく、どの方向でどのような違いがあるのかを見ることが重要です。

股関節だけでなく、背骨・骨盤・左右差も確認する

股関節の動きにくさを確認するときは、股関節だけを見て判断するわけではありません。

実際のレッスンでは、股関節を動かしたときに骨盤や背骨がどのように動いているのか、右と左で違いがないかも確認します。

股関節を見るときに確認したい、動きにくい方向・骨盤の動き・背骨や腰の関わり・左右差の4つを示した図。

股関節そのものだけを動かそうとするより、骨盤や背骨の動きを一緒に確認した方が、動きやすさが変わるケースもあります。

大切なのは、一つの関節だけを切り離して考えるのではなく、身体全体のつながりの中で股関節を見ることです。

ピラティスでは股関節の動きをどう見る?

ピラティスでは、股関節を単純に「柔らかくする」ことだけを目的にするわけではありません。

AXISのレッスンでも、股関節の硬さや詰まり感が気になる方には、まず実際に身体を動かしていただきながら状態を確認します。

仰向けで両脚を上げ、トレーナーが股関節と骨盤の動きを確認しているAXISのパーソナルレッスン風景。
実際に身体を動かしながら、股関節だけでなく骨盤や左右の動きも確認します。

たとえば、脚を前に上げる、後ろへ伸ばす、横へ開く、内外へひねるといった動きの中で、どの方向が動きやすく、どの方向で動きにくさや違和感が出るのかを見ていきます。

さらに、そのとき骨盤や腰の動きがどの程度加わっているのか、左右で違いがないかも確認します。

こうして身体全体の動きを見ながら、その方に必要なエクササイズを選んでいきます。

大きく動くことより、どこから動いているかを見る

股関節の動きを確認するとき、動く範囲が大きければよいとは限りません。

実際には脚が大きく動いているように見えても、骨盤や腰の動きが加わることで、その範囲を作っているケースがあります。

反対に、動く範囲そのものは大きくなくても、股関節を無理なくコントロールできている場合もあります。

そのため、レッスンでは「どこまで動くか」だけでなく、「どこから、どのように動いているか」を大切にしています。

マシンは股関節の動きを確認する補助にもなる

リフォーマーを使い、トレーナーが骨盤と股関節の動きを確認しているAXISのパーソナルレッスン風景。
マシンの補助を使いながら、股関節・骨盤・背骨の動きを確認します。

ピラティスマシンは、負荷をかけるためだけの道具ではありません。

スプリングの補助を使うことで動きをゆっくり確認したり、身体を支えた状態で股関節を動かしたりすることができます。

実際のレッスンでも、立った状態では分かりにくかった左右差や動きの癖が、マシンを使うことで確認しやすくなることがあります。

大きく動かすことを優先するのではなく、股関節・骨盤・背骨がどのように連動しているかを確認しながら動くためにマシンを活用します。

股関節の動きを簡単に確認してみよう

股関節の動きは、特別な道具がなくても簡単に確認できます。

ここでは、仰向けになって片脚ずつ膝を胸へ近づける動きを使います。

大切なのは、膝がどこまで近づくかを競うことではありません。

左右で感覚が違わないか、脚の付け根に詰まり感が出ないか、骨盤がどの位置から動き始めるかを確認します。

仰向けで片膝を胸へ近づける

まず仰向けになり、両脚を伸ばした状態、または両膝を立てた状態から始めます。

そこから片方の膝をゆっくり胸の方向へ近づけていきます。

このとき、無理に膝を引き寄せる必要はありません。

動かしながら、次の点を確認します。

  • 左右で膝の上がり方に違いがあるか
  • 脚の付け根に詰まり感や違和感があるか
  • 膝を上げる途中で骨盤が大きく後ろへ傾いていないか
  • 腰や背中に余計な力が入っていないか

実際のレッスンでも、左右を比べることで股関節そのものの動きだけでなく、骨盤や腰の使い方の違いが見えてくることがあります。

動く範囲より、違いを見る

このチェックでは、膝が胸まで近づくことが正解ではありません。

人によって股関節の動く範囲は異なり、骨格や身体の使い方にも違いがあります。

そのため、どこまで動くかよりも、左右差や詰まり感、骨盤の動き方に違いがないかを見ることを優先します。

強い痛みが出る場合や、しびれ、脚に力が入りにくいなどの症状がある場合は、無理に確認を続けず医療機関へご相談ください。

股関節が硬い・詰まるときも、身体全体の動きを確認しよう

股関節の硬さや詰まり感が気になると、股関節まわりを伸ばすことに意識が向きやすくなります。

ただ、実際に身体を見ていくと、股関節そのものだけではなく、骨盤や背骨の動き、左右差、身体の使い方が関係しているケースもあります。

そのため、「硬いから伸ばす」「詰まるからもっと動かす」と一つの方法に決めるのではなく、まずどの方向で動きにくさがあるのか、身体のどこが一緒に動いているのかを確認することが大切です。

股関節だけを切り離して見るのではなく、骨盤・背骨・左右差まで含めて確認することで、その方に合った動き方やエクササイズを選びやすくなります。

大阪市住吉区・帝塚山で股関節の動きが気になる方へ

AXIS PILATES & Conditioningでは、股関節の硬さや詰まり感が気になる場合も、股関節だけを見るのではなく、骨盤や背骨、左右差など身体全体の動きを確認しながらレッスンを行っています。

「ストレッチを続けているけれど動きにくさが残る」「左右で動きやすさが違う」「脚の付け根に詰まり感がある」といった方も、まずは現在の身体の動きを確認していきます。

完全マンツーマンのレッスンで、一人ひとりの身体に合わせて進めていきます。

今よりもっと、動ける身体へ。

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