「身体をひねりにくい」「振り向く動きがしづらい」「左右で回りやすさが違う」と感じる方は少なくありません。
身体をひねりにくいと感じると、背中を強くひねったり、胸椎のストレッチを増やしたりして、回旋の動きを大きくしようとする方もいます。
ただし、身体をひねる動きは、胸椎だけで作られているわけではありません。
胸郭や骨盤、股関節、首などがそれぞれ関わりながら、身体全体で回旋の動きを作っています。
実際のレッスンでも、同じように「ひねりにくい」と感じていても、胸郭が動きにくい方、骨盤ごと大きく回る方、首の動きが大きくなる方など、動き方には違いがあります。
そのため、どこまでひねれるかだけでなく、身体のどこから・どのように回っているのかを確認することが大切です。
今回は、身体をひねりにくいときに確認したい、胸椎・胸郭・骨盤などの回旋について考えていきます。
身体をひねりにくいとは?
「身体をひねりにくい」といっても、気になる動きは人によって異なります。
後ろを振り向きにくい、座った状態で左右に回りにくい、片側だけひねりにくいなど、実際に動きを確認すると違いがあります。
また、見た目には大きくひねれていても、身体全体が同じ方向へ一緒に回っている場合もあります。
反対に、動く範囲そのものは大きくなくても、胸郭・骨盤・首などがそれぞれ無理なく動いているケースもあります。
そのため、回旋の動きを確認するときは、「どこまで回れるか」だけで柔らかさを判断しないことが大切です。
どこから回っているかを確認する
身体をひねるときには、胸椎・胸郭だけでなく、骨盤や股関節、首なども動きに関わります。
実際のレッスンでも、上半身をひねっているように見えて、骨盤まで大きく一緒に回っているケースや、胸郭の動きに比べて首の動きが大きくなっているケースがあります。
こうした動き自体が悪いわけではありません。
大切なのは、身体のどの部分がどの程度回っているのかを分けて確認することです。
身体の回旋は胸椎だけで作られるわけではない
身体をひねる動きというと、胸椎の回旋をイメージする方も多くいます。
胸椎は回旋に関わる重要な部位ですが、実際の動きでは胸椎だけが単独で回っているわけではありません。
胸椎とつながる胸郭、骨盤、股関節、首などがそれぞれ動きながら、身体全体として回旋が作られます。

そのため、身体をひねりにくいときは、胸椎だけを大きく動かそうとするのではなく、周囲の部位がどのように連動しているかを見ることが大切です。
胸椎と胸郭は一緒に動く
胸椎には肋骨がつながっており、胸椎と肋骨、胸骨によって胸郭が作られています。
そのため、身体をひねるときには背骨だけが回るのではなく、肋骨を含む胸郭全体の位置も変化します。
実際のレッスンでも、背中をひねろうとしているのに胸郭の動きが小さく、肩や首の動きが大きくなっているケースがあります。
回旋を確認するときは、背骨だけでなく、胸まわりや肋骨を含めて動いているかを見ることが大切です。

骨盤や股関節も回旋に関わる
立った状態や歩行中に身体をひねる場合は、骨盤や股関節の動きも回旋に関わります。
上半身を回したときに骨盤も同じ方向へ大きく回れば、見た目としては身体全体がよくひねれているように見えることがあります。
一方で、骨盤の動きをある程度抑えてみると、胸郭だけでは回りにくいことに気づくケースもあります。
これも骨盤が動くこと自体が悪いわけではありません。
大切なのは、胸郭と骨盤がそれぞれどの程度動いているのか、その関係を確認することです。
首だけでひねっていないか
後ろを振り向くときには、首の回旋も大きく関わります。
そのため、見た目には十分に振り向けていても、実際には首の動きが大きく、胸郭の回旋があまり出ていないケースもあります。
反対に、首を動かさないようにすると、振り向く動作全体では回れる範囲が小さくなることがあります。
首が動くこと自体が問題なのではなく、首・胸郭・骨盤がそれぞれどの程度動いているのかを確認することが大切です。
振り向く動作も身体全体で見る
日常生活では、後ろを確認するときに首だけを動かすわけではありません。
胸郭や骨盤も少しずつ動きながら、身体全体で振り向く動作を作っています。
実際のレッスンでも、首はよく回る一方で胸郭の動きが小さい方や、反対に上半身全体を大きく動かさないと振り向きにくい方がいます。
そのため、「首が硬い」「背中が硬い」と一つの部位だけで判断せず、動作全体を見ることが重要です。
左右でひねりやすさが違うこともある
身体をひねってみると、右と左で回りやすさが違う方も少なくありません。
実際のレッスンでも、「右には回りやすいけれど左には回りにくい」といった左右差が見られることがあります。
ただし、左右差があるからといって、すぐに問題があると判断するわけではありません。
生活習慣や仕事、スポーツなどによって、普段よく使う方向に違いが出ることもあります。
大切なのは、どちらが硬いかだけでなく、左右でどの部分の動き方が違っているのかを確認することです。
回る範囲だけで左右差を判断しない
左右差を見るときも、単純に「どちらが遠くまで回れるか」だけでは判断しません。
同じくらい回れていても、片側では骨盤の動きが大きく、反対側では胸郭の動きが大きいというケースもあります。
そのため、左右を比べるときは、動く範囲とあわせて、胸郭・骨盤・首がそれぞれどのように動いているかを見ることが大切です。
ピラティスでは回旋をどう見る?
ピラティスでは、身体を大きくひねることだけを目的にするわけではありません。
AXISのレッスンでも、回旋の動きが気になる方には、まず実際に身体をひねっていただきながら動きを確認します。
そのとき見るのは、どこまで回れるかだけではありません。
胸郭がどの程度回っているのか、骨盤がどのように動いているのか、首の動きがどの程度加わっているか、左右で違いがないかなどを確認します。

こうして身体全体の動きを見ながら、その方に必要なエクササイズを選んでいきます。
大きくひねることより、動きの分担を見る
見た目には大きく身体をひねれていても、その動きをどこで作っているかは人によって異なります。
骨盤まで大きく一緒に回っている場合もあれば、首の動きが大きくなっている場合、胸郭を中心に回旋できている場合もあります。
どの動き方が正しいと一つに決めるのではなく、目的に応じて身体の各部位が動きを分担できることが大切です。
そのため、レッスンでは「どこまで回るか」だけでなく、「どこが、どのように動いているか」を見ています。

身体の回旋を簡単に確認してみよう
回旋の動きは、椅子に座った状態でも簡単に確認できます。
ここでは、どこまで大きくひねれるかではなく、左右差や身体のどこが動いているかを見ていきます。
椅子に座って左右へひねる
椅子に浅く腰かけ、両足を床につけます。
背すじを無理に伸ばそうとせず、楽に座った状態から始めます。
両腕を胸の前で軽く組み、息を吐きながら身体をゆっくり右へひねります。元の位置へ戻ったら、同じように左側も確認します。
このとき、次の点を見てみましょう。
- 右と左で回りやすさに違いがあるか
- 骨盤がどの程度一緒に動いているか
- 胸や背中が動いている感覚があるか
- 首の動きがどの程度加わっているか
- 肩や腰に強い緊張を感じないか
骨盤を少し意識すると、胸郭の動きが分かりやすい
次に、座面に左右のお尻がついている感覚を確認しながら、もう一度ゆっくり身体をひねってみます。
骨盤の動きを少し抑えることで、先ほどより胸郭の回旋を感じやすくなることがあります。
これは、普段から骨盤を動かさない方がよいという意味ではありません。
骨盤も一緒に動いた場合と、胸郭を中心に動かした場合で、どのような違いがあるのかを比べるための確認方法です。
無理に大きくひねる必要はありません。痛みや強い違和感がある場合は、その方向へ無理に動かさないようにしてください。
実際に胸郭を動かしてみたい方は、「7分・3段階で上半身をひねりやすく|胸郭回旋エクササイズ」もあわせてご覧ください。
身体をひねりにくいときも、身体全体の動きを確認しよう
身体をひねりにくいと感じると、胸椎や背中をもっと柔らかくしようとする方も少なくありません。
ただ、実際に動きを確認すると、胸椎や胸郭だけでなく、骨盤や股関節、首の動き方、左右差などが関わっているケースがあります。
そのため、「ひねりにくいから胸椎をもっと動かす」と一つの方法に決めるのではなく、身体のどこがどのように回っているのかを確認することが大切です。
大きく回れることだけを目標にするのではなく、胸郭・骨盤・首などがそれぞれ動きを分担できることで、日常の振り向きやスポーツなどの動作にもつながっていきます。
大阪市住吉区・帝塚山で身体のひねりにくさが気になる方へ
AXIS PILATES & Conditioningでは、身体の回旋が気になる場合も、胸椎だけを見るのではなく、胸郭・骨盤・股関節・首・左右差など、身体全体の動きを確認しながらレッスンを行っています。
「左右で振り向きやすさが違う」「背中をひねっているつもりでも動きにくい」「身体をひねると首や腰ばかり使っている感じがする」といった方も、まずは現在の動き方を確認していきます。
完全マンツーマンのレッスンで、一人ひとりの身体に合わせて進めていきます。
今よりもっと、動ける身体へ。

