ピラティスで痩せる?ダイエットにできること・できないことを正直に解説

リフォーマーでピラティスを行う女性をトレーナーがサポートしている様子 ブログ

ダイエットと聞くと、重いものを持って筋力トレーニングをして、ランニングで汗を流し、食事はサラダチキンとプロテイン。

そんな生活を思い浮かべて、「私にはできそうにない」と感じる方もいると思います。

きつい運動や厳しい食事制限に抵抗があり、ピラティスやヨガなら自分にもできるのではないかと、ダイエットの可能性を求める方もいます。

では、ピラティスをすれば痩せられるのでしょうか。

結論からお伝えすると、ピラティスだけで簡単に体重が落ちるわけではありません。

一方で、身体を動かしやすくすること、運動への苦手意識を減らすこと、自分の身体や生活習慣に目を向けることなど、ダイエットにつながる部分はたくさんあります。

大切なのは、全員が同じ方法でダイエットを始める必要はないということです。

ダイエットの入口は、ひとつではない

ダイエットに取り組もうとすると、0か100かで考えてしまうことがあります。

「毎日運動しなければいけない」

「食事は常に我慢しなければいけない」

「1日さぼったから、もう意味がない」

「短期間で結果が出ないなら、自分には向いていない」

しかし、長く身体と向き合っていくうえで、毎日100点を取り続ける必要はありません。

運動できない日や食事を楽しむ日があっても、それまでの取り組みがすべてなくなるわけではありません。

短期間だけ100点の生活をして、その後まったく続かなくなるよりも、無理のない範囲で長く向き合っていくことが大切です。

筋力トレーニングから始める人もいれば、ウォーキングから始める人もいます。食生活を見直す人もいれば、まずは睡眠時間を確保する人もいます。

そして、身体を整えることから始めたい方にとっては、ピラティスも選択肢の一つになります。

全員が同じ入口から始める必要はありません。

筋力トレーニング、ウォーキング、食生活、睡眠、ピラティスなど、ダイエットの入口が一つではないことを示した図解

ピラティスだけで簡単に痩せるわけではない

ピラティスも運動の一つですが、ランニングや強度の高いトレーニングのように、多くのカロリーを消費することを主な目的とした運動ではありません。

そのため、ピラティスだけを行えば、食事や生活習慣を変えなくても簡単に体重が落ちるとは言い切れません。

体重を減らすためには、食事の内容や量、普段の身体活動などにも目を向ける必要があります。

ただし、ダイエットにおける運動の役割は、カロリーを消費することだけではありません

身体の動かし方を確認し、これまで動かしにくかった部分を動かすことで、筋力トレーニングやウォーキングなどにも取り組みやすくなると考えられます。

ピラティスだけでダイエットを完結させるのではなく、身体を動かすための土台として取り入れる。

これも、ピラティスとダイエットの自然なつながり方です。

ダイエット指導とピラティス指導を経験して感じること

私は以前、ダイエットを目的としたスタジオで指導していました。

食事についてお話ししながら、筋力トレーニングやピラティスなど、その方の目的に合わせた運動を担当してきました。

ダイエット指導をしているトレーナーには、筋肉質な体型の人も多くいます。しかし、スタジオに来られる方全員が、トレーナーと同じような身体になりたいわけではありません。

体重を減らしたい方もいれば、以前着ていた服をもう一度着たい方、疲れにくくなりたい方、健康のために運動を始めたい方もいます。

目指している身体も、生活に取り入れられる運動や食事も、一人ひとり違います。

一般的に正しいとされる方法でも、その人の生活に合わず、続けられなければ結果にはつながりにくくなります。

だからこそ、最初から高い意識を持ち続けることよりも、現在の身体と生活を確認し、長く続けられる方法を探すことが大切だと考えています。

ピラティスがダイエットとつながる理由

身体を動かしやすくする

運動を始めようとしても、股関節が動かしにくい、身体をひねりにくい、スクワットをすると膝や腰に不安を感じる、といったことがあります。

このような状態で無理に回数や負荷を増やすと、動かしやすい部分だけに負担が集中する場合があります。

ピラティスでは、ただ決められた回数をこなすのではなく、身体のどこが動きにくいのか、どのような動き方をしているのかを確認します。

身体の使い方を見直すことで、筋力トレーニングやウォーキングなど、ほかの運動にも取り組みやすくなると考えられます。

直接的な消費カロリーだけでなく、身体を継続して動かすための準備ができることも、ダイエットとのつながりの一つです。

ご自宅で身体を動かしたい方は、腰・股関節・胸まわりなどから選べる「自宅でできる5〜10分エクササイズ動画」もご覧ください。

船底状の形をしたシューズを履きながら、バレエバーを持って身体を開くストレッチをしている女性と補助するトレーナー

体重と見た目の変化を分けて考える

ダイエットでは体重の数字に目が向きやすくなりますが、体重の減少と見た目の変化は、必ずしも同じではありません。

体重が大きく変わっていなくても、姿勢や立ち方、身体の使い方が変わることで、以前とは違って見えることがあります。

反対に、体重が減っていても、自分が期待していた姿勢や身体の動きまで変わるとは限りません。

体重は大切な指標の一つですが、それだけを成果のすべてにせず、姿勢や動きやすさ、疲れにくさなども含めて身体を見ることが大切です。

姿勢と筋力トレーニングの関係については、「筋トレをしても姿勢が変わらない理由」でも詳しく紹介しています。

自律神経を整え、身体に向き合う時間にする

ピラティスでは、呼吸と動きを合わせながら、普段は意識しにくい身体の感覚に目を向けます。

レッスン後に「頭がすっきりした」「その日はよく眠れた」と話されることもあります。

仕事や家事などに追われていると、自分の呼吸や身体の状態に意識を向ける時間は、意外と少ないものです。

ピラティスを通して自分の身体に集中することで、日頃のストレスから一度離れ、自律神経を整える時間にもなると考えられます。

これだけで体脂肪が減るわけではありませんが、睡眠やストレス、生活のリズムを見直すことは、ダイエットを無理なく続けるうえでも大切です。

一人で頑張り続けなくてもよい

ダイエットを一人で続けていると、「今日はまあいいか」という日も出てきます。

そのこと自体が悪いわけではありません。しかし、それが続くと、いつの間にか取り組みそのものをやめてしまうことがあります。

誰かに現在の状況を話したり、できたことやできなかったことを共有したりすると、自分の生活を振り返りやすくなります。

パーソナルレッスンは、運動を厳しく監視するための時間ではありません。

身体の変化を一緒に確認し、その時々の生活に合わせて取り組み方を調整する時間でもあります。

誰かと話しながら進めることで、一人で抱え込むよりも楽しく取り組めることがあります。

身体や生活習慣についてトレーナーに相談している様子

一つを100点にせず、全体の平均点を上げる

ダイエットでは、食事だけ、運動だけと、一つの要素に集中しやすくなります。

しかし、実際の生活には、食事、運動、睡眠、仕事、家事、ストレスなど、さまざまな要素があります。

一つだけを100点にしようとするのではなく、それぞれの平均点を少しずつ上げていくことが大切です。

食事だけを100点にするより、食事・運動・睡眠・生活習慣の平均点を上げる考え方を示した図解

食事は、ただ減らせばよいわけではない

食事を見直すとき、最初に「食べる量を減らそう」と考える方は多いと思います。

しかし、身体に必要なものまで減らす方法は、長く続けにくくなります。

糖質を減らす方法も、すべての人に必要なわけではありません。

タンパク質も身体にとって大切ですが、サラダチキンやプロテインだけに意識を集中させる必要はありません。

野菜や海藻などから摂れる食物繊維、発酵食品なども含め、食事全体を見ることが大切です。

何か一つを完全に禁止するのではなく、身体に必要なものを、自分の生活に合った形で適切に食べることを考えます。

飲み物を見直す

食事には気をつけていても、普段飲んでいるものは見落としやすい部分です。

ジュースやスポーツドリンク、砂糖の入ったコーヒーなどを、すべて禁止する必要はありません。

まずは、日常の水分補給を水中心に変えることから始めます。

「これからは水しか飲まない」と0か100かで考えるのではなく、水を選ぶ回数を少しずつ増やす。

これも、長く続けられるダイエットの一つです。

運動と日常生活を分けすぎない

ダイエットのための運動というと、ジムでのトレーニングやランニングだけを想像しやすいですが、身体を動かす機会は日常の中にもあります。

買い物へ歩いて行く、階段を使う、座り続ける時間を減らす。

こうした小さな活動も、毎日の積み重ねになります。

ピラティスの日だけ頑張るのではなく、ピラティスをきっかけに、普段の歩き方や座り方、日常の活動にも目を向けていきます。

睡眠や生活のリズムも振り返る

食事と運動を頑張っていても、睡眠不足や忙しい生活が続けば、同じ意識を持ち続けることは難しくなります。

毎日の睡眠を完璧に整える必要はありません。

寝る時間が遅くなりすぎていないか、身体を休める時間をつくれているか、疲れているときに無理を重ねていないか。

そうしたことを振り返るだけでも、自分の生活に合ったダイエットを考えるきっかけになります。

ピラティスが向いている人・向いていない人

ピラティスは、次のような方にとってダイエットの入口になり得ます。

  • 激しい運動に苦手意識がある
  • 運動を始めたいが、何をすればよいか分からない
  • 身体の硬さや動きにくさが気になる
  • 体重だけでなく、姿勢や動き方も見直したい
  • 一人で続けることに不安がある
  • 短期間ではなく、長く身体と向き合いたい

一方で、短期間で大幅に体重を減らしたい方や、運動で多くのカロリーを消費することを第一に考えている方にとっては、ピラティスだけでは目的に合わない可能性があります

ピラティス、筋力トレーニング、有酸素運動、食生活の見直しには、それぞれ異なる役割があります。

どれか一つだけが正しいと決めるのではなく、自分の目的と身体に合った方法を組み合わせることが大切です。

自分に合った入口から始める

ダイエットを始める方法は一つではありません。

筋力トレーニングから始める人もいれば、食事を見直す人、歩く時間を増やす人、睡眠を見直す人もいます。

そして、身体を動かしやすくすることから始めたい方にとっては、ピラティスも一つの入口になります。

大切なのは、一つのことを100点にすることではありません。

食事、運動、睡眠、生活習慣。それぞれの平均点を、自分のできる範囲で少しずつ上げていくことです。

AXISでは、姿勢や身体の使い方を確認しながら、ピラティス、コンディショニング、トレーニングなどを、一人ひとりの身体や目的に合わせて組み合わせています。

体重や体型の変化が気になっているものの、何から始めればよいか分からない方は、初回体験で現在のお身体についてお聞かせください。

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